映画監督入江富美子のカエル通信 Vol.5

入江富美子 エッセイ 入江富美子 エッセイ

●入江 富美子(いりえ ふみこ)

大阪生まれ。服飾デザイナーとして活躍後、体を壊した事を機に癒しの世界へ転向。セラピストとして活躍する中、2006年「宇宙に感謝の量を増やす映画」『1/4の奇跡~本当のことだから~』を制作。映画監督としてデビュー作であるこの作品は全国で反響を呼び、日本だけでなく海外でも上演される。
現在4作目となる『天から見れば』が全国各地で上映され、講演に駆け巡る毎日。

どんなものでも、どんな時でも「よしよし」と、やさしく大きく包み込む・・・・
   そんな風呂敷のような心でいたいと思いました

人生には、様々な出会いがあります。
出会いと言っても、たくさんの人に会っただけでは、「出会った」とは言わないんだよ、って聞いたことがあります。
その「出会い」で、自分の中のどこかにスイッチが入ったり、変化が現れること、それを「出会う」って言うんだよ、と。
そういう意味で言うと、私にとって、伊勢修養団相談役の中山靖雄先生は、まさしく「運命の出会い」とも言えます。

風呂敷 日本人の持つ目に見えないものを慮りながら生きる心をいつも語り伝えてくださいます。
日本は昔から「風呂敷」の文化。
どんな形のものも、包み込んでしまう。家の作りも、一部屋一部屋分けてはいるけれど、ふすまさえはずせば、何人でも一緒に集えるような大きな空間になる。大きくても小さくても、どんな形をしていても包み込む「みんな仲良し」の民族なのだそうです。

先日、講演させていただいた先は高齢者の方ばかりだったのですが、素敵なお話に出会い感動しました。それは、五千円札でおなじみの新渡戸稲造さんの言葉でした。
「倫理は議論ではない。実行である」と。

親孝行が何かなどと理屈を並べるより、心を落ち着けて、これまで父母が自分にしてくれたことを思い出して「ありがたかったなぁ」と感謝の涙が一滴こぼれたら、それが親孝行であるとおっしゃっています。さらに、「人の長所を見るのがよい」と。この言葉に感動し、心に刻みました。ご紹介します。

「人の欠点はなるべくこれを見逃し、その善い方面を見て、善い動機を察するのがよいと思う。こうすればあるいは誤ることもあろう、あるいは人を買いかぶることもあろう。しかし誤っても、買いかぶっても、人の長所に頼む方が最後の勝利となる」

どんなものでも、どんな時でも「よしよし」と、やさしく大きく包み込む・・・・そんな風呂敷のような心でいたいと思いました。

では、きょうもごきげんな一日を。


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