【お米の話】お米の消費が減った本当のわけ

長田竜太のお米の話 第八話

お米の消費が減った本当のわけ

〜 お米に創意工夫を 〜

毎日食べているお米、年に一度の新米の時期は改めて自然の恵みに深く感謝します。
新米の美味しさについついおかわりをしてしまう私ですが、皆さんのご家庭では一年間にどれくらいのお米を食べていますか?

統計によると日本人一人当たり年間約63キログラムだそうです。
私の生まれた頃の消費量は約113キログラムだそうですから、50年でおおよそ半分になったという計算になります。

こんなにもお米の消費量が減った原因は、食の欧米化にあると皆さんは感じているところだと思いますが、私は原因が他にあると思うのです。

確かにパンを食べることが昔より多くなったのは間違いない事実ですが、例えばコンビニでパン類とご飯類の購入データを見ると、パン類は横ばいに比べ、ご飯類の購入が非常に伸びているのです。

食の欧米化が進んでいるだけなら、こんな結果は出ないはずです。

特におにぎりは常に右肩上がりです。
一昔前、コンビニが無かった時代はおにぎりの具材と言えば、梅干しかおかかぐらいしか無かったのに、今やコンビニおにぎりの具材といえば多種多様でライスバーガーなるものまで登場してきております。

これはつまりお米がようやく消費者ニーズに応えてできた結果だと思います。

これまでパンの消費が増えてきたのは食の欧米化の後押しもあったことは否定しませんが、やはり自由競争の中、消費者ニーズに応えようとパンは創意工夫をして努力を積み重ねた結果だと思うのです。

一方お米は生産から流通販売に至るまで常に国が関与し、自由競争という土壌から生まれる創意工夫もなく、消費者ニーズに応えるなんて毛頭無い時代が続きました。

これまでこのコラムでお米はとても優れた食品であることをお伝えしてきました。

こんなにも優れた食品なのに消費量が減ってきている本当の原因をちゃんと捉え、お米に創意工夫で消費者ニーズに応えるという当たり前のことを実行すれば、必ずお米の消費量は増えることでしょう。
そしてお米の消費量が増えることは水田を守り環境を守ることにも繋がります。


私たち米生産者は猛省し、ハチマキを締めて拳を上げることより、創意工夫に汗をかき、消費者ニーズに応える努力を惜しまないことが、本当の意味で農業を守ることに繋がると思うのです。

枠を超え、お米の可能性を探求し続ける『日本一の米作り職人』。

長田 竜太
おさだ りゅうた

おさだ農場 農場主
(有)ライスクリエイト 代表取締役
日本キヌカ(株) 代表取締役

『元氣米』の生産者、長田竜太さんは、1964年、石川県小松市に農家5代目次男として生まれ、家業のお米づくりを引き継ぎました。
が、長田さんの活動は農業にとどまらず、お米の機能性を生かした『玄米ギャバ濃縮粉末』や、米糠を主原料とした住宅用自然塗料「キヌカ」を開発。数多くの賞を受賞するほど幅広く活躍されています。
そして地域ではPTA会長も歴任。そのPTAもまた「文部科学大臣賞」を受賞されるなど、お米づくりから広がる長田さんの活躍は教育の現場にまで及んでいます。
さらに現在は、経済産業省中部経済産業局農商工連携事業評価委員、農林水産省農林水産技術会議専門委員、日本農業経営大学校特別講師を務め、各方面での講演活動も積極的にこなされています。

元氣米の成長ブログ「おさだ農場 元氣米通信」//ameblo.jp/osada-farm

 

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