【河の流れのように】第1話「何のため!」「誰のため!」

河の流れように

記念すべきTAKEFU第1号商品のボディタオル(ノーマル)を発売したのが2001年の秋。
それから今日の2016年に至る15年のもの作りの歴史。
さあ記憶を紐解きながら遡上の旅を始めてまいりましょう!

開発者 相田雅彦のTAKEFU(竹布)製品開発の軌跡【第1話】

「何のため!」「誰のため!」

1999年から2 年の歳月を費やして完成したのがTAKEFU繊維。2001年の9月に歴史的発見であるTAKEFUに備わる抗菌力を偶然に発見するきっかけになったのが、このボディタオル(ノーマル)です。「偶然に」と語る理由は企業秘密。
いずれお話会の機会にご披露できるかもしれません。

T A K E F U 製品は常に「何のため! 」「誰のため!」という明確な目的をもって開発します。
この第1号商品ボディタオル(ノーマル)は、ナイロンのボディタオルを市場から少しでも少なくしたいということでした。

ナイロンのボディタオルを使用することによる皮膚病に関する説は他に譲るとして、私たちのシンプルな発想は、「ナイロン製ボディタオルは人の皮膚よりも硬いという事実」です。
硬いもので摩擦した場合、柔らかい方が削れるという誰もが理解できる単純な原理です。

2001年秋の開発当初は、ナイロンのボディタオルの泡立ちとシャリ感をある程度再現するために、糸を幾分強く撚る工夫をしました。
そして新商品やアイデア商品の登竜門である東急ハンズの売場から販売をスタートしました。

その結果はどうだったかと言うと、見事に撃沈でした。
竹と柔らかさがどうも相容れないイメージらしく、なかなか認識頂けないがゆえに買って頂けないという時期が数か月続きました。

単品に割いて頂ける売場が狭く、商品説明のためのスペースが得られないというのが大きなネックでした。
しかし、そうしている内に、アトピー性皮膚炎の方々のアンテナにTAKEFUが引っかかり、少しずつ口コミで広がりました。

そして、「ボディタオル(ノーマル)はとてもいいけれど、もう少し柔らかければもっと嬉しい」というアトピーの方のひと言が私の開発魂に火をつけました。

アトピー性皮膚炎の方が入浴をする際に避けなければならないことは、刺激の強い摩擦です。
それを回避するためには、どうしたら良いか?

ここでも発想はシンプルです。
TAKEFU繊維の構成本数をどこまで減らし細い糸が作れるかというのがテーマです。

2002年の年頭より数か月、乾燥する時季の糸作り、生地作りは大いに困難を極めます。
限界までの細い糸の紡績、生地織りは、どうしても糸が切れてしまうのです。

そこで私たちは乾燥させないために、ようやく出来上がった糸から生地を織る際に、加湿器で湿気を送風しながらなんとか織ることができました。
歩留りは2割、残りの8割はB反となりました。
その製品が第2号商品、ボディタオル(ベビーソフト)です。

相田 雅彦 株式会社ナファ生活研究所代表。相田 雅彦(そうだまさひこ)

㈱ナファ生活研究所代表。
竹布(TAKEFU)の開発者。大学卒業後、フリーの美術記者として作家の取材をしているうちに、モノづくりの厳しさに感動。その世界に身を投じて30年が過ぎる。
常に心がけてきたのは「純粋な魂の表現」。
竹繊維の開発を始めてからは他の仕事を一切やめ、竹の心に耳を傾けることに専念する。

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