【聞いてあのね 131】

2017年2月聞いてあのね vol.131 小さな水分子のふるまいを視ることによって、宇宙の真理が紐解けるかもしれない...。そんなことさえも感じさせる科学の発表の場でした。

スタッフ堀場

昨年の11月26日〜29日の4日間、神戸大学で「第二回アクアフォトミクス国際シンポジウム」が開かれました。

座長は「ゆの里」と5年にわたり共同研究を進めてこられた神戸大学生体計測工学研究室のチェンコヴァ・ルミアナ教授です。
2005年、ちょうどアクアフォトミクスの開発時期に、導かれるようにゆの里を訪れたチェンコヴァ先生。

5年前からは神戸大学とゆの里との共同研究が始まりました。
ゆの里では毎日様々なお水のスペクトルを計測。
それをアクアフォトミクスで解析すると、とても興味深いことが見えてきたといいます。

今回の学会発表では、ゆの里の3種のお水のデータも披露されると聞き、お水がどのように研究発表されるのか興味津々の私。
プロ・アクティブを代表してシンポジウムに参加してきました。

「アクアフォトミクス」。光を通して
物質の周りに存在する水を視る。

「アクア」は水、「フォトン」は光の量子のこと。

物質を視るのではなく、光を通して物質の周りにくっついている水を視ることで、あらゆることが解明できるといいます。

生体に影響をあまり与えない近赤外線という光のスペクトルを使うと、タンパク質もミネラルも遺伝子もその特徴を周りの水に映しこみます。
その「水」そのものを視るのが「アクアフォトミクス」です。

チェンコヴァ先生はブルガリアのご出身。
酪農の盛んな国で牛乳のタンパク質を調べていた時に、タンパク質の周りには必ず水が存在。

その水の様子を見ているのでは?と気がついたことがアクアフォトミクスの始まりです。
世紀の大発見というのは、こうして一人の科学者のふとした気づきから始まるのかもしれません。

時は流れ、今回の国際シンポジウムでは、農業、医療など様々な分野でアクアフォトミクスが活用され、データが蓄積されてきていることを目の当たりにしました。

世界各地10か国以上の国から科学者が集まり、アクアフォトミクスという新しい科学がこうして実績を重ねてきたことで、「水」への意識が大きく変わってくる予感を感じます。

素晴らしいプレゼンテーションに賛辞も。
国際的な学会で「ゆの里チーム」は大活躍。

学会では、ゆの里チームを代表して社員の大島さんのプレゼンテーションも。

大島さんは5年間毎日、ゆの里でアクアフォトミクスのデータを取り続けてこられた方。
チェンコヴァ先生の論文にもお名前が登場するゆの里のアクアフォトミクスチーム代表のようなスタッフさんです。

その大島さんのプレゼンの中に、ご自身の体験を語られた場面がありました。

以前はアトピーが酷く、顔はフランケンシュタインみたいだったと。

それが社員になって温泉に入り、お水を飲み、そのお水で作った豆乳ヨーグルトを食し、肌に塗っていくうちに、「ほら。今ではこんなにきれいになりました」と壇上で胸を張っていました。

「私の顔を見てください、これが証拠です」と。
そして「ぜひそのお水の里を訪ねてください」と。

このプレゼンテーションが感動的で、中には涙ぐむ人も。
素晴らしいプレゼンテーションだったと先生方からも賛辞が贈られました。
国際的な学会で「ゆの里チーム」は大活躍でした。

「何のために? 何を目指すのか?」
科学の根底には研究者の良心が。

学会終了後は20人を超える科学者がゆの里へ。
膝を突き合わせての総括のミーティングでした。

それがまた熱い討論につぐ討論。
大御所も若手も、みんなそれぞれベストを尽くしてる感じが伝わってきて、終わってみるとスポーツを観戦したみたいなのです。

それぞれの研究に敬意を払うという姿勢は本当に清々しかったです。
科学とは、わからないことをわかるように、見えないことを見えるように、事実のみを積み重ねていくものですね。

でもその根底には、単に自分の探究心を満足させるだけでなく、「それは何のために?何を目指すのか?」という研究者の良心のようなものがあるように思います。

「少しでも世の中をよくするために、アクアフォトミクスという科学をもっと世界中に広げよう」と総括ミーティングはお開きになったようでした。

現役の小児科医でもある慶応大の安井教授はアクアフォトミクスは究極のバイオマーカーになり得るとお話しでした。

水で病気の診断ができ、水で病気が治る...。

科学が進めばそれも夢ではないと思えます。
水に秘められた可能性はとても大きいと感じます。

小さな水分子のふるまいを視ることによって、宇宙の真理が紐解けるかもしれない...。
そんなことさえも感じさせる科学の発表の場でした。

 

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