春からのムズムズ・くしゃみ軽減は、冬からのセルフケアで決まる

春からのムズムズ・くしゃみ軽減は、冬からのセルフケアで決まる

花粉症の原因と症状

花粉症はスギやヒノキなどの花粉が原因となるアレルギー性の病気です。
アレルギー性鼻炎は、原因物質(アレルゲン)の種類によって2つに分類され、花粉の飛ぶ季節だけを限定として引き起こされる鼻炎を、季節性アレルギー性鼻炎、いわゆる花粉症と呼んでいるのです。ちなみに、もう1つは、ダニやハウスダスト等で引き起こされる通年性のアレルギー性鼻炎。
この花粉症の原因を引き起こす花粉の種類は、日本では約60種類の植物が報告されています。割合の多い花粉の種類としては、スギ、ヒノキ、カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、シラカンバなどがあります。
ヒノキの花粉は、スギ花粉と同じ形をしているため、スギ花粉患者の約8割がヒノキ花粉からも発症するといわれています。
症状は、鼻の三大症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)、目の症状(かゆみ、涙、充血など)を伴う場合が多く、のどや皮膚のかゆみ、下痢、熱っぽさなどの症状が現れることもあります。

花粉が飛んでいない時期に行う治療

スギ花粉症に対する「舌下免疫療法」は、花粉が飛んでいない時期(6月~12が治療開始に適しているそう)にできる花粉症の治療方法です。

スギ花粉症に対する舌下免疫療法は、2014年の秋から保険適応となり、身近な治療法となりました。

舌下免疫療法とは、スギのアレルギー原因物質の含まれた液体を舌の下に垂らして体の中にしみこませ、段々身体を慣れさせるというものです。
薄いものから、徐々に濃くしていくことで免疫をつける治療で、アレルギー体質を改善させることができるといわれています。

身体の中で働く免疫細胞は、スギ花粉が外から入り込むと敵となる物質と感じ、攻撃してしまいます。これが花粉症の症状になるのです。

そこで、ちょっとずつスギ花粉の抗原を投与することで慣れさせ、敵だと認識させないようにするのです。

海外のみならず、日本でも大規模な臨床試験が行われております。この改善治療で、2割の人で症状がほとんどなくなり、6割の人で症状が軽くなるといわれています。ただ、適した治療法かどうかや改善の有無は個人差があるようです。詳しくはかかりつけの医師にご相談されてみてください。

日々の生活の中でできるケア
毎日の生活で見落としていること

花粉症対策として漢方やサプリや乳酸菌などの食事に頼る方も多いと思います。
漢方薬でも、半年ぐらいは体質改善に必要です。サプリメントも早めに初めて、体質を整えておくことが大切です。もう、花粉の時期が直前!という場合も来年に向けて、思い立った今からはじめておくことが来年の軽減になるかも。

また、前提として、日々の養生・生活習慣も大事になってきます。
身体の中にある原因を改善せずに、症状への対処療法では体質自体が変化しません。中でも、花粉症と腸との関係性はよく耳にするかと思いますが、腸の状態が不調になる理由は体質と普段の食生活の2つに大別することができます。
調剤薬局のバイヤーをしていた際、カウンターでお話を聞く高齢者の方に意外に多かったのが、手軽にとれるファーストフード、コンビニ弁当でした。また、大手ベビー商品を扱うメーカーの調査では子供たちの朝食にお菓子や菓子パンが出される割合が年々増加しているということも聞き、驚いた経験があります。添加物の多い外食や中食のような食事が3食中1食とかならまだ許容範囲内ですが、3食全てこのような食事という方も少なくはないのが現状です。います。糖質&脂質の過剰摂取、野菜や果物といった食物繊維や微量元素が不足することも心配ですね。このような食事は腸の不調を引き起こし、春先のムズムズだけでなく、他の症状の引き金にもなりかねません。まずは、食生活の内容を見直してみましょう。例えば、お昼のカップラーメンをニンジンジュースに置き換えるだけでも変化してきます。野菜がなかなかとりにくいという方は野菜パウダーをヨーグルトにかけたり、料理に加えたりして、簡便性に頼るのも一つですね。

ムズムズ・・・始まってしまったら

対策を行いつつも、ムズムズっとはじまってしまったら、まずは今年の花粉状況の把握から。戦うにはまずは敵をしることからです。テレビやインターネットで気象情報や花粉情報を入手しましょう。

  1. 天気が晴れまたは曇り
  2. 最高気温が高い
  3. 湿度が低い
  4. やや強い南風が吹き、その後北風に変化したとき
  5. 前日が雨
  • 布団は外に干さない、室内は拭き掃除
  • 外出は控えめに
    とくに飛散の多い時間帯(地域差はありますが、だいたい午後1時~3時頃)は避けるようにしましょう。
  • 外出する際は、完全防備!
    花粉が髪や皮膚につかないよう、帽子・花粉対策用メガネ・マスク・首巻きを身につけて。
    コートも花粉がつきにくい化繊のつるつるした滑りやすい素材を選びましょう。
    鼻のまわりにワセリンやクリームを塗って、鼻の奥に花粉がはいりこまないようにするのも効果的だそうです。
  • 帰宅時は玄関先ではらい、花粉を持ち込まない。
  • 帰宅後は、洗顔やうがい、できればすぐに入浴を

飛ばない時期からコツコツ体質改善、それでも不快ならアイテム使って乗り切りましょう。

過ごしやすい春を過ごしにくくさせてしまう春のムズムズ、くしゃみ・・・。冬からといわず、できるだけ早めの対策と日頃の意識で体質を改善していくことが、春先だけでなく、毎日を健やかに過ごせるコツになります。

飛ばない時期からコツコツ体質改善を頑張っても、花粉は不快なものです。

そんな時は、紐で調整してフェイスラインにぴったり沿わせてつけられる立体形成の竹布マスクで、花粉の吸い込みを防止できます。
毎日つけても臭わない竹布マスクですが、不快感で気分が滅入ってしまったときは、リフレッシュスプレー「メディウォーター」をさっとふりかけてリフレッシュ。

目の不快感に悩んだら、神秘の水をシュッ!で、すっきりできます。

お助けアイテムを使って、不快な季節を乗り切りましょう。

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