のどに潤いと栄養を与え健康維持をサポートするプロポリススプレー開発者でもあり、有限会社エッセンチア代表取締役/薬剤師・調香師の篠原康幸さんに、ホーリー(スタッフ堀場)がインタビューしました。
篠原康幸さんの経歴
もともと私は研究職だったんですね
研究で食っていこうかと思っていたんですけど、いろんなことがあって、いったん研究職から離れたんですね。10年くらい離れて。
生薬、薬を作る、異合成とか。まぁ、今の仕事とはあんまり関係ないんですけどね。
かぶることもあるんですけどね。有機合成。そっちの方が専門です。
もともとは、そっちなんで、知識とかは今も役立ちますね。
10年ぐらいふらふらしていましたね(笑)お寺に入っていたこともありますね。
まぁ、なんていうか、根本から勉強しようかなと、見えない世界のこととか勉強しようかと。
その後は?
33歳の時に会社を始めました。ちょうど今年で22年ぐらいになりますね。
いちおう、薬屋として始めたんですが、あんまり薬を売りたくなかったんで(笑)、薬屋をどうやって成り立たせようようかと。製造をやりたかったんですね。それでものづくりを始めて。まぁ、薬の方は必要なものだけ売ろうと。
そんな感じで会社始めましたね
いや、それはもう、最初から始めてて。ずっとそれをやっています。
食事とか、生活習慣ですね。睡眠、着てるものとか、そういったものを総合的に見て、改善していって、必要なものを飲んでもらうという形ですね。
もともと、香りは好きで、香水作ったりというのは会社始める前から興味があったんですね。有機合成という中では、まぁ有機物の中では香りが一番活性が高いんですね、光に一番ちかいものなんです。気体ですから。エネルギーが高いんですね。
構造的にみても病院の薬をそんなに変わらない、いや、まったく変わらないんですよ。
ええ、そうなんですよ。みんなそんなことは考えていないんですけど、そういうふうになるんですよ。
じゃ、「光治療」は聞いたことがありますが「香り治療」ができるってことなんですね!
そうですね。はい。
いま、香水作って販売していますが、それは香り事業としてですが、バックグラウンドにはそういうことがあります。
でも使う側としてはそういうふうな意識をもってないんで。逆にいうと、そっちの方が
いいんです。知らない間に治るから。
「治す者」と「治される者」。そういうのはいないほうがいい。
まぁ、食べてるうちに元気になったとか・・・そういう方がいいんじゃないですかね、これからは。
自社で商品開発、自前の研究室をもって、自社農園までお持ちの理由
まず原料の確保っていうのが、毎年こう課題になるんです。商品作るにはあたり。原料を確保するっていうか・・・。今年は入ってくる、来年はわからない。品質がいいとか悪いとかは困るんですよ。一番。だからそういう意味ではメインの商品になるものに関しては原料は自分たちで作る。そんな考えのもと、しているというのがひとつと、まぁ、あとね。今回のようにコロナも含めて、これから、地方とか地域の活性というか地域創生というのが主体となってくるから。やっぱり農業、林業を中心としたうえで、なにかできると思うんですよ。
やっぱりそういう面では、原料を作って原料を確保し、ものを作る。そこまでできればいいんじゃないですかね。
ます一番には品質ですね。で、その今日とったものが翌日いいとは限らないんで。やっぱりいいものをいいうちに原料として加工しないと。だってお寿司でもそうじゃないですか。新鮮なものを明日食べたらそれでいいかっていうと・・・それはおいしくないものになっちゃうんで、原料もそれと全く同じなんですね。
今は、畑の横に工場も作りましたから、畑で採取したものをそこで加工、保管ができるようになったんで。まぁ、もうちょっと今年からはそういう意味では楽になりますね。
いや、分析って、結局はどうでもいいですね。(笑)
食べておいしい。成分が入ってる入ってないというのもひとつですけど。食べて美味しい、なんでおいしいの?それがお寿司だったらいいんですけど、健康食品だったら、何がどれくらいはいっていてどういいの?というのが求められる時代ですから。
そういうものは自分のところで。原料の規格化も含めて、アベレージというか最低限このくらいは入っていた方がいいとか。そういったものはつくっていますね。
成分分析だけでなく、エネルギー的なものも総合的に判断してということですか?
売るためのデータだったら、何が何パーセント入っていて。。。というのもあるんですが、きっとおそらく今までの売り方がそうだっただけで。でもおそらくこれからはそうじゃないんじゃないですかね。
商品つくっていて、なんていうのかな、できた時は「できた」ってわかるんですよ。あ、これでいいなと。最初に、できたときにわかるんですよ。それを目指して何回もやるんです。要は最初に答えがある。「あ、できた」っていう時に。何回もやればできるんですけどね。それがわかればいいじゃないですかね。それで後から何がどれだけ入っているのか?とか最低限出すようにしていますが。あとは自分の勉強のためにデータは出すようにしています。あ、これはこうなってたのか、とかね。
そういう風な方が大きいですね、データを出すのは。
そうなんです。最初に「あ、できた!」です。
香水でもそうなんですけどね。好き嫌いっていうのはあるんですが、調和、バランスがとれているかっていうのが大事なんです。
調和がとれたものって、今日は嫌いだけど明日は好き。そんな風になるんです。好ききらいはあるけれど、まぁ、いいもんだと思いますよ。
プロポリススプレーについて教えてください
プロポリススプレーの開発のきっかけを教えてくださいますか?
ここだけの話なんですけどね、(笑)
私のニュージーランドの友達がいたんですよ。そいつがラグビーのプロ選手でね、チームメイトだったんですよ。北海道へ来てて。でもラグビー以外やることがないんですよ、で、何かやれば?って。そしたらおじさんがニュージーランドでハチミツ作っているっていうんで、ニュージーランドからハチミツを輸入したわけです。でもね、そいつ、帰っちゃったんですよ、ニュージーランドへ。で、あまったハチミツ、どうしようって(笑)。なんか作ろうかって。
それから始まったんです。だからこれは大した動機ではないですよ。
結果的に作らされたっていうか…
本来であれば、これ。「香りを飲んでほしい」なんですよ。香りを飲んでもらいたくて作ったんですけど、食品の区分で、香りを飲ませることができないです。食品添加物になっちゃって。それでプロポリス含有食品だったら、区分があるから、じゃあ、プロポリス含有食品でということで、プロポリス入れてハチミツいれて、香り入れてって、3種類いれて作ったんです。
で、これ、できたら、絶対抗菌、抗ウイルス作用があるなと。多剤耐性菌、MRSAとかの検査したら、やっぱり効果があるんです。要は、さっき言ったみたいに最初に答えがあるんですよ。「これは効くから、こう作ったら」と。結局検査したら、やっぱりそうだよね、と。
普通の人は、プロポリスやマヌカハニー、ぶなはちみちとか、抗菌作用のある物質があるから抗菌力があると考えますが、もちろんそうなのでしょうが、この商品のポイントは「香りを摂る」ということ?それがキモ。
ほとんどの人はプロポリスがすごい、マヌカハニーがすごいっていいますよ。
もちろん、それが全然効かないとうことでなはくて。でも、一番効果があるのは香りだと思っています。
抗菌というテーマと、香りのバランス。
香水作る時も効果を狙って作る場合もあるんです。ただ香りがいいものを作りたいというのあるんですが。うん。香りがよくて効果を狙う、両方狙うものもあるんです。
植物って、全部そうですよね。香りで細菌とかウイルスから自分の身を守っていますから。香りというのは情報の伝達物質なんですね。植物はみんなそれを持っています。森に行ったら、そういう香りがしますし。害虫がきたり細菌がきたり、ウィルスがきたら自分からその香りをだして、自分が侵されないようにネットワークを作ります。
有機物の中でも光に一番近いんじゃないですかね。その香りを5種類使っていて、この香りはこういう菌に効くとか、この香りはこの菌に効く・・・。とかっていうのを効果でバランスよく。それプラス香りで調和っていうか、香りのバランスをとっています。両方です。
香りは振動数が高いです、気体ですから。抗生物質はウイルスにきかないじゃないですか。なぜかというとウイルスの方が小さいから。なぜ香りが効くというと、小さいから、ウイルスより。
そうですね。このくらいの(小さい)穴には小さいのは入るけど大きいものは入らないじゃないですか。
風邪はウイルスからだけど、(プロポリススプレーを使うと)風邪ひかなくなりますから、みんな。感染するところは必ず喉なんです、上顎洞というところからなんで。まぁそこにシュシュとしたり、水を15分おきにちょっとずつ飲んだりで感染を防ぐことができるんです。上顎洞とは喉と鼻のあいだ。そこにシュシュすることでウイルスにまけない、プラス自分で免疫を高めるということになります。
上顎洞にシュシュとするほか、水や飲み物に溶かしても。小さいお子さんはそうやって飲んでます。溶かしたものでうがいしてもいいです。
温かい飲み物に入れてもいいですね。
それはだいじょうぶです。香りが中に溶け込むように作ってあるので。飲み物の上にも浮かないです。均一に溶解するように作っていますから。
まずは、喉が痛いとき。
あとは、結構歌手の方がつかっていますね。劇団四季さんも使っています。ジャズシンガーとかプロの歌い手さんが、使っています。
そういう方とか、風邪の予防に。あと、免疫を高めるのに。
風邪をひいてしまって熱があって、下がらない時とかに使う場合も多いです。そういう時は、スプレーした後、熱いお湯を飲むといいです。寒くなっている(冷えている)方が多いんで、そういう場合は。厚着して、あっためるんです、布団入ってもらってもいいです、そうすると免疫があがりますから。
免疫っていうのは、基礎の基礎。体温のことですから。体温をあげるっていうのは免疫が高くなるっていうことです。だから体が寒い時はあたためる。
やっちゃダメなのが解熱鎮痛剤を飲んで、会社とか学校にいくことです。
免疫を高めること。それはもう、いろんなものを飲むということではなく、基本的な日常のことですよね。
新鮮なものをよく噛んで食べるとか、身の回りのものですね。身土不二。地産地消。そういうものを基本にして、あとは運動して、よく寝る。それをベースにしてプラスとしてこういうもの(プロポリススプレー)をちょっと摂ったらいいんじゃないですかね、はちみつ摂ったりとか。漢方薬ちょっと飲んでみたりとか。
水なんかも冷たくしないで、口でくちゅくちゅしながら食べるように飲むといいですよ。唾液と混ぜるのが一番いいみたいですよ。添加物なんかも中和するみたいだし、ある程度。
まず噛むということが一番大事。噛むということは小さくなりますから、食べ物のエネルギーが高くなるんですよ。噛むことで表面積が増えるじゃないですか。表面積が増えるということは気体にどんどん近くなるんですから、エネルギーが高くなる。エネルギーを高めたmのものを食べることになるんだから。
あそこの野菜とかあの米(がいい)とかというより、まずは噛む。どれだけいいものでも食べすぎたらだめ。食べ過ぎないこと。新鮮なものを食べること。缶詰やレトルトとか、コンビニでいろんなもの買ってきて食べるのも簡単でいいですけど…。
今日は、お忙しい中、ありがとうございました。
インタビューを終えて
今朝もハマナスの自社農園へ足を運ばれたという篠原さん。札幌のお店に戻られて一息つかれたところをオンラインでつないでのインタビューでした。
物質を見る科学者の眼と、その先にある「みえない世界」までを探究されてきた篠原さんの人生の経験から生み出されてきた「プロポリススプレー」。
篠原さんのものづくり、商品開発のスタンスを伺うと、人のいのちの営みは全体性の調和の中にあるのだと感じました。
それにしても!「プロポリススプレー」は「香りを飲むもの」だったとは、驚きました。